千葉県八街で児童5人が死傷する悲惨な交通事故があった。トラックが下校帰りの児童の列を襲った。トラック運転手は飲酒運転。飛び出した人を避けるため急ハンドルを切ったとは言っているが、防犯カメラには写っていない。飲酒の居眠り運転だったに違いない。現場は抜け道になっている。スピードを出す車が多い割には、児童多しの立て看板があるだけでガードレールもグリーンベルトも無い。日本の何処にもある光景だ。日本の道路行政の貧困さを象徴する道路事情だと思う。テレビニュースでは菅首相が現場視察し献花する様子が放映された。菅はガードレールの設置を指示したという。でも悲惨な児童の交通事故と菅首相の現場視察の対比がミスマッチに感じた。何故当面の国家的課題が山盛りの菅首相が直々現場視察したのだろうか。第一感として五輪とコロナの汚名を隠すための偽善行為だと思った。第二感は秋の衆院選に向けた売名行為。第三感は菅特有のパッチワーク。菅は実務の政治家だ。7年に及んだ官房長官時代には、地方の陳情を万遍なく熟し対応していた。まさに大義は無いがパッチワークの達人なのだ。でも、今は一国の首相。リーダーだ。高所から見て国を治めるのが仕事だ。この悲惨な事故を知った時にまずすべきことは、全国の通学路の安全性の再確認と確保の指示であるはずだ。菅には首相役が重過ぎる。
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