小此木前国家公安委員長は、何故カジノ反対の旗を揚げて横浜市長選に出馬表明したのだろうか。小此木は菅首相の身内のような存在だ。その小此木が、大臣を辞めてまで菅の肝いりであるカジノ横浜誘致に反対するのは極めて不自然だ。小此木は会見で「IR自体には賛成だが、横浜では信頼が得られず、環境が整っていない」と語っている。何のことはない。IR誘致派なのだ。横浜ではカジノ反対署名が19万筆も集まり、市民のカジノ嫌悪感が根強い。市長選で野党がカジノ反対で一本化すれば、林現市長では負けてしまう。だから小此木は当面カジノ反対として当選後に寝返る林方式を採用したと見るべきだろう。更に小此木は山下埠頭への誘致に大反対の藤木横浜港運協会前会長とは昵懇の関係にある。藤木の懐柔を狙っているのかもしれない。一方もし、横浜が誘致から下りると、和歌山が滑り込めることになる。和歌山は二階自民幹事長の地元だ。ひょっとすると、菅は横浜誘致を断念して、何らかの見返りを得るため二階とバーターしたのかもしれない。いずれにしても全ては菅の手の内で進められている。カジノに反対する横浜市民は真剣に新市長を選ぶ必要がありそうだ。
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