五輪の開催の是非は、無観客か有観客か、観客数の上限は、と五輪議論が変遷している。国民の7割が開催に反対しているというのに、いつの間にか五輪中止の選択肢が消えてしまった。尾身分科会会長が無観客が望ましいと表明したのに、有観客の議論に移り、今では5千人にするか1万人にするかの攻防だ。政府が1万人と言い出したので、1万人に決まるのだろう。でも、政府のやり方ではもっと膨らむはずだ。例えば、1万人とは個人が独自でチケットを入手した人と定義し、五輪スポンサーがキャンペーンでばらまいたチケットは別枠扱いをする。五輪関係者や報道関係者は勿論別枠だ。このようになし崩し的に入場者数は増える。実際五輪が始まれば2万人は超えるに違いない。有観客への圧力源は五輪スポンサーだという。もし、懸念の通り感染が拡大し再度緊急事態となれば、開催を強行した菅首相は責任を取って即辞任すべきだし、五輪スポンサーの不買運動も始まることになるはずだ。
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