神戸親和女子大の教授で、ラグビー元日本代表の平尾剛の緊急提言には賛同した。以下平尾教授の五輪反対の提言内容。コロナの前から五輪開催には反対の立場。社会的弱者に負担をかけているから。開催国への配慮もなく、国民の命も顧ず、IOCは強行姿勢を崩さない。このご時世に大会組織委員会が看護師500人の確保を要請したことで一線を越えた。そもそも開催の目的が不明。国民経済ではなく、関係者の利益を優先しているに過ぎない。「夢や感動を与える」「国民同士の絆を」とも言っているが、それは平時の目的なので、今は開催する必要はない。選手村での飲酒OKがスポーツを特別扱いし、結果としてスポーツの価値が下がり、子供のスポーツ離れが加速する。この期に及んでもスポーツ選手が五輪の是非を発信しないのは、社会に対して関心も持っていない存在ということを認めることになり、社会とスポーツが切り離されてしまうことになる。アスリートが発信できない原因は勝利至上主義とシンプル思考主義の帰結で、スポーツ教育を根本から見直す必要がある。東京五輪は中止するべきだがもう一線は越えてしまった。対話すらできない現実をしっかり捉えた上で、再びスポーツの価値を一から創っていかなければならない、と。結局、真にスポーツの振興を願って発信しているのは平尾個人であり、決してIOCではないということは明らかだ。
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