毎日新聞の上西充子法大教授の記事が面白い。上西教授はかつて「ご飯論法」という言葉を世に広めた国会ウオッチャーだ。ご飯論法とは、質問に真正面から答えず、論点をずらして逃げるという論法。「朝ご飯は食べたか」という質問に対し「ご飯は食べていません」と否定し、更に追及されると「ご飯ではなくパンを食べました」と、はぐらかす安倍前首相の得意論法だった。その上西教授が今度は「やぎさん答弁」と命名した。勿論菅首相の答弁にだ。「やぎさん」とは、童謡の「やぎさんゆうびん」をもじっている。歌詞「♪しろやぎさんからおてがみついた くろやぎさんたらよまずにたべた♪」。菅の答弁はくろやぎさんそっくりだと言う。菅首相の答弁はいつも質問とはかみ合わない。山井議員の質問「感染爆発のステージ4でもオリンピックはやるのか?」に対し、菅は質問を無視し「安全安心な五輪にする」と、素っ頓狂な回答を7回も繰り返した。要するに、菅は質問を読まずに食べて、真面に答えないという戦法を採ったのだ。自分は「菅は認知症だから質問を理解出来ない」と認識しているが、日本の将来を憂う人々は、衆院選で菅に鉄槌を下すべきだと思う。それにしても、上西教授は鳥瞰図的な視野と文学的な表現が抜群に優れている。センスの良い人とは、こういう人を言うのだろう。
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