何故今頃になって五輪開催の是非が騒がれるのだろうか。去年五輪が延期されるとき、専門家はコロナの収束には2、3年はかかると言っていた。森前組織委員会長は2年延期を進言し、IOCも2年延期を容認していた。でも、1年延期に固持したのが安倍前首相だった。初めからコロナ収束を想定し、2年延期にしていれば完全な形での開催も可能だったかもしれない。だが、安倍が総理として五輪の旗を振ることを切望し、1年延期を強行したのだ。しかしコロナ禍は専門家の予言通り未だに収束する気配さえ見せない。五輪は、海外観客無し、無観客そして中止へと追い詰められている。当然中止すべきと思うが、いま組織委は国内観客のみか無観客の選択に迫られている。このまま進み、無観客が選択され、次の段階で中止が選択されることが望ましい。安倍が総理として五輪の旗を振ることを切望さえしなければ、このような混乱は無かったはずだ。安倍にはもう一つの理由がある。黒川の検事総長就任が阻止され、河合杏里の1.5億円を懐に入れたことが検察に曝かれようとしている。それを阻止するには五輪強行で国民の目を反らすしかない。結局、五輪開催騒動は安倍個人の意向で右往左往されているようだ。
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