またまた菅首相の嘘八百が始まった。昨日の会見で、菅が「7月末までに1日100万回の接種をして、全ての高齢者に2回の接種を終わらせる」とぶち上げた。菅は「インフルエンザの接種は1日60万回の実績がある。今回ははるかに広い体制を取っているから可能だ」と言う。果たして実現可能なのだろうか。そのため東京で1日1万人、大阪で5千人の大規模接種センターを開設する予定だという。高齢者接種の模擬訓練では、1人あたりの接種に約12分かかった。10分としても1時間に6人しか接種出来ない。東京で1日1万回の接種ということは、1日10時間稼働とすると、1万回÷60人・時間=167となり、毎日167人の医師や看護師が必要になる。一体何処から集めるというのだろう。更に1万人が一カ所に集中すればクラスターが発生しかねない。もし、1日1万回が可能だとしても1月で30万回に過ぎない。1日100万回が如何に突拍子の無い数値であるかが分かる。さきの気候変動サミットで、菅は温暖化ガスを13年度比で46%削減すると公言したが、従来の26%削減目標でさえ達成は簡単ではないのが現実だ。実行力のある指導者が高い目標を掲げればインセンティブになる。しかし、菅の高い目標は、ただの大ホラで、絵に描いた餅の価値すら無く、兵隊が更に士気を落としてしまう効果しかない。
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