演出家の宮本亞門が真相報道バンキシャ!に出演し「炎上覚悟であえて言います。東京五輪は日本が中止の意思を表明すべきだ」と語った。その理由を「五輪は日本だけのものでなく、世界のものであり、先進国だけでなく、後進国のものでもある。今の感染状況では、後進国の国民の気持ちが切り裂かれてしまうから」と説明した。芸能人で真面に五輪中止を訴える人物は稀だ。しかも世界を見ての発言だ。偉いと思う。一方、同じ日テレのシューイチの中山秀征は、コロナで開催は難しいという顔付きで「やると決まったからには応援しなければ」と、出演者の賛同を得ようとしていた。流れに逆らえない芸能人の典型と言えそうだ。でも、今は「やるべきか、やめるべきか」を議論し判断する時だ。やる前提で議論を進めると、結果として誤った判断へ導く恐れがある。五輪の大スポンサーである米NBCは「リレーの聖火を消すべきだ」と題する寄稿を掲載した。「聖火リレーは五輪の虚飾のため、公衆衛生を犠牲にする危険を冒している。元々復興五輪が謳い文句だったが、現地の多くの人は復興の遅れを理由に五輪を非難しているし、復興の財源が五輪に流用されている。訪日する選手、コーチ、記者にはワクチン接種が義務付けられていなから、パンデミックを悪化させかねない。更に日本の国民の8割が中止か再延期を支持している」と現状を分析している。米NBCの主張を一言で言うと「五輪開催はクレージー」と解釈出来る。バッハIOC会長は米NBCの出先機関に過ぎないから、そのうち中止と言い出すに違いない。
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