久し振りの米中外交トップ会談が大荒れだ。ブリンケン国務長官が中国への深い懸念を提起。それに対し楊潔共産党政治局員が、米国の内政干渉だとまくし立てた。中国は会談後、米側の挨拶の時間が超過し、中国側を攻撃したのが外交儀礼に反すると説明した。でも、2分の約束だったのに対し、米国は5分、中国は20分を使った。時間については中国に非がある。外交儀礼よりも実質的議論が必要だから、非礼は理由にならない。両国とも、議論より自国へのアピールと見るべきだろう。一方国連でも同様な対立が起きている。人種差別撤廃関連会議の中で米国が新疆ウイグル自治区でジェノサイドが行われていると発言した。それに対し中国は米国を「デマづくりに夢中になっている」と批判。更に「米国が真剣に人種差別撤廃を望んでいるなら、根深い人種差別、社会の不公平、警察の暴力などの問題を解決することだ」と主張。自分はこう考える。両国とも人種差別問題を抱えている。中国国内のジェノサイドは国家主導で行なわれているが、米国内の人種差別は国家主導ではなく悪い文化そのもの。両国とも改善の努力が必要だが、国対国の言い合いで言えば、国家主導の中国に非がある。更に、中国はすぐ内政干渉だと逃げるが、人権問題は内政を超越すべきもの。内政干渉という理屈は通らない。中国の0勝2敗。
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