新型コロナウイルスワクチンを先行接種する病院で冷凍庫の温度が上がり、ワクチン約1000回分が使えなくなった。ファイザー製ワクチンの保管温度は-75±15度だが、27度まで上昇していたという。すわ不良冷凍庫かと思ったが、そうではない。消費電力の大きい冷凍庫と冷蔵庫をタコ足配線したため、電力不足になり冷凍庫が自動でOFFになってしまったとのこと。一般家庭でも、プラグをコンセントに繋ぐときは電気容量を考慮するのが常識だ。生活する上で極めてローテクな安全対策といえる。一方オジャンになったコロナワクチンはハイテクそのもの。ローテクとハイテクの対比が、コロナ対策の難しさを強調しているように感じる。このトラブルとは関係ないが、ファイザーは一般冷凍庫-20±5度で最長14日保存出来ると発表した。これから出てくるアストラゼネカのワクチンの保管温度は2~8度。タコ足配線如きで躓いたのだから、今後保存温度のトラブル頻発は必至だ。医療界にもローテクの再教育が求められている。
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