昨日書いた共通テストでの鼻出しマスクの受験失格についての続き。報道では「鼻出しマスク不可の指示に従わなかったから」とされているが、実際はかなり違うようだ。JCASTニュースによると、真相と覚しきものはこうだ。今回失格となった受験生は、最初から鼻を出したままマスクを着けて試験を受けていた。科目ごとに試験監督が注意したが従わず、6回目で「次に注意された段階で無効になる」と告げた。試験監督は受験生が鼻出しマスクの理由を言わなかったとしているが、周りの人は「眼鏡が曇るから」と言うことを聞いている。しかし、受験生は7回目も従わず、不正行為と認定され、試験途中で退室を求められた。でも、受験生は抵抗して動かず、スマホで試験監督を動画に撮り始めた。その結果、他の受験生たちが教室を移動することになり、テスト開始が5分ほど遅れた。この受験生は40代で、不正を告げられると会場内のトイレに閉じこもり、駆け付けた警察官に逮捕されたという。これをマスコミが一部を切り取って「鼻出しマスクで失格」と報道すること自体が間違っている。問題として、高がマスクの付け方で失格にして良いのか、また、その後の受験生の行為に落ち度は無いのか、を取り上げるべきだったと思う。マスコミ報道を安易に信じてはいけないという教訓を再認識した。
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