気象庁に新しい長官が就任した。新任の長谷川長官は、近年温暖化の影響で気象災害が相次いでいることを念頭に、予報精度の向上に強い意欲を示した。長谷川長官は「線状降水帯や台風の進路や強度の予報の技術をしっかり前に進めることが大変重要で、喫緊の課題だと認識している。コロナ禍でも津波警報などの防災情報を確実に発表できるよう、職員の感染対策を徹底する」との考えを示した。極めて当たり前のことを言っているだけで、殊更取り上げる内容は無いのだが、気象庁に限っては特筆すべきことだと思う。何故なら6年前の気象庁は、予報精度の向上などには目もくれず、予報を商売に繋げることしか考えていなかったからだ。その状況はこのブログ「方向音痴な気象庁 」に書いた通りだ。現在の予報精度は相変わらず極めて低い。週間天気予報は、次の日には変更されるのが常態化しているし、明日の天気も当たらないことが多い。長谷川長官はまず、この現実を直視すべきだと思う。ひょっとすると、気象庁職員は「当たらないのが天気予報」とでも思っているのではなかろうか。まずは職員の気構えを立て直す必要がありそうだ。新長官の本気度は明日の予報精度で評価されることになる。
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