デジタル化の新世紀

日本の子供の理科離れが進んでいるというニュースに接して以来このブログに「子供は理科が好きなのに 」「ICT教育の推進を 」「Education for Sustainable Development 」と、教育現場でのデジタル化の重要性を説いてきた。平井デジタル改革相も河野行革相も萩生田文科相も子供達にタブレットを配布することで意見は一致している。ところが、それは教育にはマイナスだと主張する勢力もあるようだ。読売新聞によると、豪シドニーの小学校は5年間続けてきたデジタル教科書の使用を取りやめたという。理由は、デジタル教科書の場合、画面の切り替えやメール着信などで気を取られることが多いため、紙を使ったほうが集中力が高まるためだという。ビル・ゲイツは、子供が14歳になるまでスマホを与えなかった。スティーブ・ジョブズは自宅で子供にiPadをそばに置かせなかったという逸話も残されている。極めつけは、スエーデンでベストセラーになった「スマホ脳」だろう。でも、自分はこう思う。ゲイツもジョブズもスエーデンも、子供への与え方が拙かったためだけに過ぎない。デジタル化本来の効能を認識出来ていなかったのだろうと。確かに、子供にスマホを与えるだけなら、ゲームという快楽の海にドップリ浸かるだけかもしれない。でも、大人には、そのマイナスを補う活用法を見出すことが出来るはずだ。それが、Education for Sustainable Developmentだと思う。ジョブズとゲイツの時代が終わり、デジタル化は新世紀を迎えようとしているのだと感じる。