新型コロナの第3波感染が拡大している。最早感染経路不明者がメインとなり、これまでのクラスター潰しでは対応が出来なくなっている。第3波を抑えるには、PCR検査を充実させ感染者を特定し隔離し感染を防ぐ必要がある。ところが、相変わらずPCR検査数は伸びない。最前線の各保健所は悲鳴を挙げている。最も感染者数が多い東京都ですら、PCR検査数は7000件/日で、1700人に対し1件という割合だ。自分が住んでいる人口60万人の中核都市でも50件/日で、1万2千人に対し1件という貧弱さだ。ところが、墨田区では530件/日で、470人に対し1件と充実し第3波に対応可能だという。墨田区では陽性者が出たら、濃厚接触者以外の症状が出ていない人にも検査をする。何故墨田区だけがPCR検査数を増やすことが出来たのだろうか。民間の検査会社を誘致し、区民ならいつでも誰でも6千円で検査を受けられる仕組みを作ったという。区内に約230カ所ある高齢者や障害者施設の5千人を対象に一斉検査を始め、徹底的にクラスターの芽をつんでいる。何のことは無い。保健所でも、民間の検査会社と連携すればPCR検査数が増やせ、クラスター撲滅は可能なのだ。区長と保健所長がやる気になればPCR検査の増強は出来るのだ。今は、ただ政府も自治体もやる気が無いだけなのが判明してしまった。
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