李明博元大統領が収賄罪に問われた裁判で懲役17年の実刑判決が確定した。罰金12億円と追徴金5億円も科されるという。韓国では退任後に刑事事件で起訴される大統領経験者が少なくない。実刑判決が確定した元大統領は全斗煥、盧泰愚、朴槿恵に次ぎ、4人目となる。朴槿恵には、差し戻し控訴審判決で懲役20年、罰金17億円の実刑が言い渡されたが、上告中で確定はしていない。何故韓国では大統領が退任後に罰せられるのだろう。一つは、大統領に強大な権限が与えられているため、在任中は善悪の見境が無くなってしまい、かつ諫める人も居ないからなのだろうと思う。もう一つは、政権交代が頻繁で、右派から左派に替われば、左派から見れば右派は極悪人と見做すことになるからだと思う。今後の問題は文在寅去就の後だ。文在寅は、民主主義を無視した政治手法、立法・行政・司法・言論の支配、検察の無力化、赤化路線と保守派叩き、経済失政、不動産政策の混乱、北朝鮮による挑発への無抵抗、政権幹部による不正・不動産投機・セクハラと訴追のネタが満載だ。訴追が確定したした時には、余りにも刑罰が重く多すぎるため、ひょっとするとこれまで刑に問われた歴代大統領は軽いと見做されて全て恩赦になるのかもしれないと思った次第。
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