菅首相の著書「政治家の覚悟」が未だに波紋を広げている。自分は麻生元首相、野田元首相、安倍前首相の本を読んだことがある。だが菅現首相の本は読みたいとは思わない。政治家のこの手の本は、選挙前の手前味噌的実績宣伝が多い。麻生の「とてつもない日本」は、日本は凄いと礼賛しただけで、表題は祖父吉田茂の言葉をパクっただけ。内容は麻生が喋ったのをシャドウライターが綺麗に作り上げたことが見え見えだ。野田元首相の「民主の敵」は、2大政党制になれば不正不公平が是正され全てがバラ色になるというもの。でも現実はその通りにはならなかった。安倍前首相の「美しい国へ」は、自身が「戦う政治家」になるという宣言だった。戦う政治家とは、国民の声に耳を澄まし戦うことだと定義している。だが、現実は身内だけを守り、国民の声と戦う政治家だった。菅現首相の「政治家の覚悟」は8年前に書いた本のリライト本だ。「公文書は重要だから議事録の保存を」という章を丸ごと削除してしまった。信条が変わったのならば、削除することもあるだろう。しかし、削除の理由も言わないし、削除を出版社に責任転嫁した。その程度の本だから読む価値は無い。読むのは時間の無駄というものだ。
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