菅首相の著書「政治家の覚悟」が、波紋を広げている。2012年自民が野党だったときに出版した本に官房長官時代のインタビューを付け加えたリライト本だ。ところが、原本にある「公文書は重要だから議事録の保存を」という章が削られている。野党時代の現自民党菅首相は民主党菅直人政権の議事録の削除を批判してきた。でも、自民が政権復帰後、この本が災いしモリカケ桜問題で、何回もブーメラン攻撃を浴びてきた。そして、その結果削除された。公文書は重要だが、その改ざんを図ってきた張本人なのだから、リライト本で削除する疚しい気持ちは理解出来る。でも、問題はその先にある。菅本人は「自分が削除しろと言ったことは無い。つまり文章は消えたからケセラセラ。フランス語分かる?」と宣った。つまり、自分の意思では無いと言っている。一方文春新書は編集上削除したと言っている。でも、著作権から見ても、著者の承諾無しに原本を改ざんすることは不可能だ。明らかに、菅も文春も嘘を言っていると考えるのが常識だ。結局、菅の豪腕が文春を手込めにしたということだろうと推測する。菅政権は支持率は高いが豪腕過ぎる。決して長くは無いと心底思う。
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