ソフトバンクがPCR検査を2000円で始めると発表した。自由診療の検査が2~4万円だから2000円という価格設定は画期的だ。何故ソフトバンクは検査価格を10分の1も下げることが出来たのだろう。理由は3つある。1つは、医療行為ではなく情報提供に絞り医療行為にかかるコストを切り離したこと。1つは、PCRキットを大量発注し購入価格を下げたこと。1つは、PCR検査だけに絞ったため検査プロセスを単純化出来、高度な知識や経験の無いスタッフでも対応出来ること。更に、利益を度外視し価格に利益を載せていないのだ。でもコストダウンだけではない。ソフトバンクは検査体制も整えた。国の指針である国立感染症研究所の方針に合わせ、保険適用の水準に達する検査体制を整え、衛生検査所の認可を取得した。採用した検査キットは唾液を用いるタカラバイオ製で安全性を高め、しかも検査結果は即日判明する。良いこと尽くめの検査方法と言える。ソフトバンクがもたらした最大のポイントは、医療行為と情報提供を切り離したことだと思う。今後この方式がPCR検査に留まらず各種の医療検査に広がっていけば、医療現場と被検査者にウインウインの効果をもたらすことになると思う。
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