国境なき記者団は世界報道自由度ランキングを年1回発表している。180の国と地域のメディア専門家、弁護士、社会学者などに行う質問のアンケート結果と、130カ国の特派員が評価した「ジャーナリストに対する暴力の威嚇・行使」のデータを組み合わせたもので評価している。2012年の日本の評価は22位だったが、2020年は66位に転落した。国境なき記者団は早速菅首相に、日本が再び報道の自由の模範になるよう要請したが、評価は向上するのだろうか。菅はこれまで記者会見で記者の質問に答えないとか、質問を制限するとかを常習化してきた張本人だ。首相になったからといって即変わる訳があるまい。この悪習を許しているのがマスコミだ。記者クラブという閉鎖集団を作り、政権・官僚に媚びへつらい、異分子を排除する。米国ではトランプがCNN記者を出禁にしたが、他社の記者たちがそれを撤回させた。日本では東京新聞の女性記者が菅にいじめられたが、他社の記者たちは助けるどころか冷笑していた。菅は規制改革を徹底し、既得権益を打ち倒すと述べた。まずは記者クラブの改革から手を付けるべきだと思う。まさに、隗より始めよ。
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