コロナ騒動の影に隠れて余り話題になっていないが、富士山のマグマに異変が見られ、専門家はいつ噴火してもおかしくないと警鐘を発している。今年4月に政府の中央防災会議が富士山噴火のシミュレーション結果を発表した。東日本大震災により、千年ぶりに日本列島の地盤の大変動期に突入したと言っても過言ではないと言う。もし噴火すれば大災害となるのは容易に推測されるが「いつ噴火するか」が現実味を帯びてくると、日本中をパニックが襲うことになるのだろう。でも、火山学の専門家である鎌田京大教授は言う。噴火は1ヶ月前くらいには分かる。最初にマグマに熱せられた地下水が、人体には感じない低周波地震を起こす。次に、マグマが火道を埋めている岩石を割って上昇してくる時に人体が感じる高周波地震が起こる。さらに噴火の直前には、火道の中をマグマや火山ガスが上昇する時に火山性微動が起こり、それから噴火する。この間に1ヶ月くらいかかるので充分準備する時間はあるはず、と。噴火すると小麦粉みたいな細かい灰が降り積もる。最低限かつ一番重要なことは、火山灰を体に入れないこと。外に出る時は帽子を被り、手袋をして、マスクとゴーグルをつけて、レインコートを着る。家に入る前に玄関の外で火山灰を全部はらい、窓などに目張りをして火山灰を絶対家の中に入れないことだと言う。具体的な話を聞いて、少しは望みが出てきたような気がしてきた。
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