前田NHK会長が次期経営計画案を発表した。NHKらしさを追求し、スリムで強靱なNHKに生まれ変わらせたいと述べた。BSの3波をゆくゆくは1波に、ラジオのAM、FMは整理・削減の検討を始める。現在7千億円超の予算を6千億円台に抑え、受信料に見合った良質な番組を提供していくと述べた。問題は「NHKらしさ」だ。定義が無い。従って如何なる解釈も可能となる。更に言えば、NHKの最大の問題点は「公共放送」の定義が無いことだ。この定義を決めれば、自ずから「NHKらしさ」が決まる。前田がまず成すべき事は「公共放送の定義付け」といえる。「NHKらしさ」を思わせるニュースが2週間前に流れた。NHK政治部部長の送別会の様子。全員がコロナウイルスの飛沫拡散防止のフェイスシールドとマスクを付けて、大人数で肩を寄せ合い「密」状態を作り出し、鍋を突いている。安倍の寵愛を受けている岩田明子解説委員も参加していた。民間企業は羽目を外しやすい傾向にはあるが、このコロナ騒動のときは、部下が上司に中止するよう進言する。一方官僚社会では上司の意向は絶対命令だが、上司は世間に叩かれないよう自重する。でもNHKは半官半民だ。民間の悪いところと官僚の悪いところを持ち合わせている。これこそが「NHKらしさ」だと思う。
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