地球温暖化の元凶と言われている二酸化炭素は、毎年約2,100億トンが自然界から排出され、約2,138億トンが自然界に吸収されている。これに人為的な排出73億トンが加わり、2,100+73-2,138=35億トンが吸収されずに、大気中に毎年増え続けていると考えられている。従って二酸化炭素による温暖化を抑えるには、毎年35億トンを大気から吸収するシステムを構築すれば良いことになる。英国の研究チームがNatureに発表した方法はユニークだ。玄武岩などの岩石を砕いた粉じんを農地にまくと、玄武岩に含まれるカルシウムやマグネシウムが空気中の二酸化炭素と化学反応を起こし炭酸塩として固定されるという。炭酸塩は土壌を肥沃にさせるので一石二鳥の効果がある。この炭酸塩は最終的に海に流れ、海底で石灰岩となり自然に戻るとのこと。因みに現存する農地の半分にこの方法を実施すると、独と日本の年間排出量約20億トンの削除が可能という。更にかかる費用は1トン削除するのに約1万円と安上がりとのこと。東南アジアやオランダでは既に実施されてるというから、マユツバの話ではなさそうだ。
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