全国的に大雨が続いている。人吉市を始め、嘗て無い大雨による被害が続出している。気象庁の関田長官は「このような酷い災害は想定外で、我々の実力不足。大雨の予測精度の向上へ技術開発が必要だ」と言及した。現実的に気象庁の予測は、数時間後の予測も当たらないことがあるし、明日の天気など全く当てにならないレベル。放り投げた下駄で判断するレベルと本質的に変わっていない。関田長官の認識は極めて正しいが、余りにも遅すぎる。国民が、明日の正確な天気や、線状降雨帯の発生時間・強度と想定被害などの情報を渇望していることを何故分からないのだろう。今や世界最速のスーパーコンピュータもある。努力さえすれば、予測は不可能ではない時代になっている。今から5年前、気象庁は当たりもしない天気予報を商売に生かせと発信したことがある。気温が20度を下げればロングブーツが売れる、という具合だ。当時このブログにも書いたが、気象庁は本道を外れているし、正確な予報を発信することこそが気象庁の使命だと。今の惨状を見ると、気象庁はこの5年間、予報精度の向上については何の努力もしてこなかったということだ。まさに気象庁だけに脳天気と言える。関田長官の認識は極めて遅いが、気象庁の先頭に立って、挽回するしか道は残っていない。
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