東京都のコロナ感染者発生連続200人超について、菅官房長官は「直ちに再び緊急事態宣言を出す状況ではない。東京独自の問題だ」と言い放った。東京都だけでなく、東京周辺、大阪、名古屋でも感染者増加の傾向が見られている。誰が見ても「東京都だけの問題」ではないことは明らかだ。国を挙げての対策が必要とされている。だから、菅の言動はコロナ対策の責任を放棄し、都に丸投げしている構図に見えるし、小池都知事への嫌がらせにも映る。恐らく、両方とも正解なのだろう。困ったものだと思う。ところが、更に困ったと思うことが起きそうだ。コロナ騒ぎの陣頭指揮すべき安倍首相が、豪雨被害の出た特別養護老人ホーム「千寿園」を訪問するという。一体何をしに行くのだろうか。名目は視察結果を復旧・復興の施策に反映させるためという。でも、今回の豪雨が激甚災害とするべきかは誰でも分かる。今更現地を確認する必要など全く無い。だが、単なる安倍の息抜きと思えば納得出来る。しかしながら、激甚災害の地を視察することが首相の息抜きになると思うと、菅の無責任さと相まって限りない失望を感じざるを得ない。
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