梅野京大教授が、マグニチュード6以上の地震は、1日もしくは数時間前に予測することが出来るようになったと公言した。研究の発端は東日本大震災の1時間前に電離層の電子数が異常に増加していたことを発見したこと。電離層は地上から約80キロ~千キロのところにある大気層で、その外側は宇宙で内側はオゾン層。電離層は電波を反射する性質を持っているので、テレビやラジオなど電波を用いた通信は電離層のこの性質を利用している。電離層の電子数は太陽フレアなどに大きな影響を受けるという特徴がある。同時に地震発生前に少しずつ解放される地震エネルギーにより発生する電磁波で電子数の変化が起こる。太陽フレアは全体に影響を与えるが、地震エネルギーは局所的に変化するため、地震の前兆として捉えることが出来るという。予測の的中率は84%だというから実用レベルに達している。リアルタイムでデータを集めることが出来れば精度は益々向上するという。国土地理院は全国1300カ所で測定しているが有償提供のため月額2300万円もかかるので研究費では賄えないとのこと。国は東日本大震災以来、地震予知は出来ないとしているので、国からの研究費はゼロ。国は国民の安心・安全のため、地震予知に予算を振り向けるべきだと思う。
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