新型コロナウイルスが世界中に蔓延して手が着けられない今になって、テドロスWHO事務局長が「世界はWHOに耳貸すべきだった」と弁明した。テドロスは、中国以外で確認された感染者が82人のみだった1月30日に「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、新型ウイルスの流行に警鐘を鳴らしたと指摘。世界はあの時、WHOの忠告に注意深く耳を貸すべきだったと今更ながら弁解した。同時にWHOには各国に対して、忠告を聞き入れるよう強制する権限はないとも強調した。要するに「WHOは一応言ったよ~。どうしたかは各国の責任だよ~」と言っている。では、事実経緯はどうだったろうか。2019年12月31日、中国がWHOに、武漢で原因不明の肺炎クラスターが発生したと報告。1月10日WHOは、人から人への感染は無いと報告。それ以降他国への感染が始まったが、時間稼ぎのためか、中国の実態が不明だと再調査を行った。そして1月30日に「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言。その後テドロスは「未だにパンデミックには至っていない」を執拗に繰り返した。やがて感染が60カ国以上に広がり、WHOがとうとうパンデミックを宣言するに至った。当時この対応の遅さに呆れて「歴史上世界的な厄日 」を書いた。テドロスの開き直りは、子どもの言い訳みたいで、一縷のアリバイ頼みにみえる。更迭やむなし。
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