逗子の市道脇の斜面が崩落し、女子高校生が死亡した。登校時に、マンション下にある高さ15m、60度の崖が崩落し下敷きになったとのこと。女子高校生には何の罪も無い。痛たましい出来事だ。でも、マンション管理士の自分から見ると管理上に3つの問題が浮かび上がる。一つは、マンションの管理組合に委託された管理会社の問題。管理会社は斜面の専門的な点検業務は契約に含まれていなかったと主張しているが、通常標準管理規約ではフェンス類は管理すべき付属施設として含まれている。当然斜面もフェンスの一部であるから管理業務には含まれていると考えるべきもの。管理会社の怠慢と言える。二つ目は、当該マンション住民には崖を所有しているという認識が欠如していたこと。己の所有権の範囲を知らないなど問題外だ。管理組合は財産目録を所有しているはず。目を通さないのは管理組合の怠慢と言える。更に三つ目は、崩れた崖は凝灰岩だったこと。凝灰岩が脆いということは、ブラタモリで有名だ。今ではブラタモリで誰でも知っている。と言うことは、国交省も逗子市も危険性については察知していた訳だ。知っていたのに何もしない。行政の不作為であるから、これまた怠慢と言える。
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