約10万年前の中期更新世の地質時代が「チバニアン」と命名されることが国際地質科学連合の理事会で「やっと」決まった。中期更新世と前期更新世の境界を示す代表的な地層として認められた。地球の歴史を117に分けた地質時代に、日本の地名が付くのは初めてのこと。チバニアンの概要について、このブログ「チバニアンの由縁」に書いたことがある。もう2年以上前のことだ。正式命名が遅れたことには理由がある。同じ地質学者の楡井茨城大学名誉教授を会長とする研究団体「古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会」が反対したからだ。当初楡井は推進する立場にいたが、途中からねつ造があるとして反対の立場に回った。それからは、現場の借地権を買い上げたり、立ち入り禁止にしたりして、研究を妨害し、異議を申し立てていた。結局、その異議は退かれ、目出度く正式命名となった次第。それにしても、楡井は何故このように執拗な妨害をしたのだろうか。もし、ねつ造があったのならば、それを実証すれば事が足りる。それでも体を張って妨害するとは、嫉妬以外の何物でもなさそうだ。研究は、真実を明かすためなのか、他人の誉れを消滅させるためなのか、が問われそうだ。
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