今年の最後を締めくくるニュースが届いた。保釈中のカルロス・ゴーン日産自動車前会長がレバノンへ逃亡したとのこと。報道によると、妻キャロルが民兵組織を使い実行したようだ。クリスマスディナーのための音楽隊を装った一団がゴーン前会長の自宅に入り、楽器の保管ケースにゴーンを隠し、地方空港から出国したという。そう言えば、小菅刑務所から出所するときも、作業服に変装していた。本人は「面白かった」と回想しているから、寸劇まがいの脱出が相当好きなのだろう。弁護士は「寝耳に水」とは言っているが、弁護能力の限界に達し、知っていながら見ぬふりをしたのかもしれない。ゴーンがそれを見抜いた結果の逃亡とも考えることが出来る。ゴーンは自身が裁判で身の潔白を証明したいとの意志を示して保釈された上での逃亡だから「推定有罪」が確定したと言える。但し、海外メディアは日本の司法制度に否定的だ。欧米では容疑者に対し「推定無罪」の原則に基づき、長期勾留を避けるなどの対応が取られるのが一般的。日本の司法制度は欧米を参考にして見直すべき時が来ていると思う。
コメントをお書きください