60代の男性教諭が、廃棄予定だった給食のパンと牛乳を自宅に持ち帰っていたことに対し堺市教育委員会は減給3ヶ月の懲戒処分を下し、教諭は依願退職したというニュース。教諭は夜間定時制の高校で給食指導を担当。廃棄はもったいないし、用務員の廃棄する手間も省けると思ったと、持ち帰った動機を話したとのこと。自分は何の問題もないし、懲戒処分は極めて行き過ぎだと思う。悲劇だ。テレビのコメンテイターはいい加減な意見を言う。余らないよう調整すべきだったとか、万一食中毒を起こせば給食担当者が処分されるからダメとか、校長に相談すべきだったとか、現場を知らないで想像だけで物を言う。定時制高校は欠席者がランダムに発生し易い。調整は不可能だ。パンや牛乳で食中毒を起こすはずがない。一般論に広げるべきではない。校長に相談しなかったら懲戒処分を受けても良いのか。自分はこう思う。積極的には、職員会議の議題に取り上げ、全学的な問題として皆で対策を練るべきだったろう。でも、消極的には、持ち帰りも有りだ。程度の差はあれ、この教諭は給食指導という職責を果たしていたと言える。廃棄について何の問題意識も無く機械的に廃棄する人間と、廃棄を問題だと認識する人間のどちらが好ましい人間像なのか、堺市教育委員会に聞いてみたいものだと思う。
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