当たるも八卦と言うが

100年後の世界を予測する記事が花盛りだ。でも、明日の天気予報も当たらないのに果たして100年後を予測出来るのだろうか。発端は、今から100年前の1920年に政教社が出版した「百年後の日本」だ。当時の知識人350人が100年前に今年の予測を寄稿した。だが結構当たっている。飛行機の出現、IT技術の発達、コンビニの出現等々。一方現代では三菱ケミカル小林会長がThe Global KAITEKI Centerを設立した。まさに「100年先の世界と地球」を見据えた技術やノウハウを生み出すために設立された研究所だ。貫くテーマは持続可能性とのこと。小林はKAITEKIという言葉を、トヨタが広めたカイゼンに続く世界共通語にしたい考えとのこと。確かに10年先では近過ぎ、1000年先ではピンと来ない。100年先は想像可能なのかもしれない。ドラえもんが誕生したのは2112年9月3日。まさにドラえもんは100年後の世界だ。現代予測として100年後には世界人口が110億人まで膨れ上がる。そのうち7割は都市に集中するという。しかも、温暖化で現在の巨大都市の多くは水没してしまう恐れもあるという。そこで海上都市の建設技術を持つ会社が脚光を浴びるという説もあるようだ。でも、先は長い。当たるも八卦当たらぬも八卦とは言うが、100年先を考えることは、極めて有効的なことだと思う。