東日本大震災後、日本地震学会はすっかり自信を無くし「地震は予知出来ない」と尻を捲ってしまった。それ以前はあれほど東海地震、東海地震と騒いでいたのに酷い変わり様だと思う。でも、最近は新たな地震予測法が次々と登場している。MEGA地震予測が有名だ。測量工学の権威である村井東大名誉教授が、測定点の動きと過去の地震との相関分析により、地震の前兆現象を捉え、地震予測を提供している。良く当たると評判だ。もう一つは、地下天気図だ。地震学者の長尾東海大教授が創案したらしい。小さな地震は常に頻発している。それを地図上にプロットする。地下天気図における高気圧は、地震発生が「普段と変わらない」あるいは「少し活発な状況」で、それに対して、低気圧とは「通常より地震が少ない」状況を表している。天気の場合、低気圧が近づくと雨の降る可能性が高まるが、地震の場合は、活動が低下すると低気圧になり大地震の可能性が高まるという。地震分布を地図上に経時的に可視化すると、天気図のように低気圧の位置と強さを捉えることが出来る。事実、2018年6月の大阪府北部地震も、今月の茨城県北部地震も的中させている。日本は世界有数の地震国だ。日本地震学会の復活を願いたい。
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