厚労省は「人生会議」のポスターが炎上したため、自治体への発送を中止したとのこと。「人生会議」とはAdvance Care Planningの愛称で、終末期にどのような医療やケアを受けたいのか、予め話し合っておきなさいということだ。今時自分自身の終末期をどのようにしたいのかを考えておくのは常識だ。自分自身の苦しみも少なくなるし、尊厳も守られるし、無駄な医療費も削減される。だが、実態はそうなっていないようだ。だから、わざわざ厚労省が啓発のためポスターを作ったのだろう。ポスターにはヨシモトのお笑い芸人が起用され、悲惨さを演じているが、一方で茶化しているとも受け止められる。実際に終末期にある家族にとっては、その悲惨さと茶化しが琴線に触れたのだろう。でも家族にとっては「人生会議」をしなかったため今の状況があるのだから、批難するだけでなく「人生会議」の大切さも発信すべきだったと思う。結局ポスターは発送されなかったが、テレビにも取り上げられ、Advance Care Planningを周知する効果があり、厚労省の目論見は達成したのだと思う。
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