ローマ教皇フランシスコが広島で戦争の悲惨さ、核兵器の不要さ、未来を語る国際的なリーダーシップの不在さを訴えて帰路に着いた。フランシスコ教皇は元々バチカンの腐敗を改革するために選出された。その後共産圏との宥和を進め、キリスト教東西分裂以来ほぼ千年ぶりにロシア正教との会談を実現したし、司教任命権で中国と暫定合意し国交を回復させた実績がある。極めて稀有な教皇だと思う。世界を見渡すと、何と戦争が多いことかと思う。その殆どが宗教対立に起因している。キリスト教対イスラム教、ユダヤ教対イスラム教、ヒンドゥー教対イスラム教、イスラム教の宗派対立、プロテスタント対カトリック等々、数え上げたら切りが無い。今こそ、各宗教のトップが宥和のため腰を上げるべき時だと思う。フランシスコ教皇こそ、その呼びかけを行う適任者だと思う。フランシスコ教皇がイランの最高指導者ハメネイ師と会談するだけでも、世界は変わってくると思うのだが。
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