香港の区議会選挙で民主派が圧倒して勝利を収めた。4年に一度の選挙。投票率は前回の47%をはるかに上回る71%。結果は民主派385議席対親中派59議席。誰も予想しなかった驚愕の選挙結果だった。高い投票率と民主派圧勝は、間違いなく中国政府にNOを突きつけたと言える。香港市民が如何に自由を願っているかが伝わってくる。一方米国では、中国当局による人権弾圧を裏付ける内部文書が流出しニューヨークタイムズが掲載した。ウイグル族の大量拘束に関する党上層部の指示などが書かれている。習近平がウイグル自治区で現地の職員らに対して、テロリストや分離主義者を容赦なく取り締まれと指示した未公開の演説原稿も含まれている。現にウイグル人を100万人も強制収容している。分離主義者とは少数民族だけでなく、香港や台湾も指すと考えるべきだろう。今こそ世界中が中国の人権侵害に厳しい目を向け声高に非難すべき時だと思う。香港選挙が蟻の一穴となり、潮目は変わるかもしれない。
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