今年は5G(第5世代移動通信システム)元年だ。移動通信は10年スパンで世代が交代してきた経緯がある。1980年代の1Gは自動車電話などで移動しながらの電話が可能になった。1990年代の2Gは通信がデジタル化され、誰でも携帯電話が持てるようになった。2000年代の3Gはインターネットで画像が送れるようになった。2010年代の4Gはスマホで映像などを配信できるようになった。そして今年から5Gの世代に入る。5Gは4Gに較べ、通信速度が100倍速くなり、扱えるデータ容量は1000倍にもなる。5Gは第4次産業革命をもたらすとも言われている。ところが、日本は国が5G開発を援助しなかったから、出遅れてしまった。総務省の「モバイル市場の競争環境に関する研究会」では5Gを理解出来ない者同士で未だにトンチンカンな議論が行われているという。5Gも理解出来ないのに、政府は「ポスト5G」のため2200億円の基金を創設し、技術育成すると発表した。金を出せば技術が出来るというものではない。何にお金をかけるかの議論と共通理解が求められている。
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