失敗学のオーソリティ畑村東大名誉教授が、元政府事故調査委員長として福島原発事故の検証について振り返っている。失敗だったと言う。要因は、メンバーに原子力に関する専門家がいなかったことと、メンバーに失敗学のやり方を周知出来なかったことだと言う。今更何を言うかと思う。政府事故調査委員会が発足した時に、既にこのブログ「失敗学提唱者の大失敗 」で失敗すると断言していた。理由は、メンバーに原子力に関する専門家がいないから真の追求が出来るはずがないからだ。半年後の調査結果の酷さには「お粗末な事故調査報告 」にも書いた通り、技術的問題は既に大前氏が解決していたが、肝心の「地震津波対策や想定が何故欠落してしまっていたのか」には無回答。テストでいえば零点だった。結局、失敗学は何も解決していない。では、失敗学のオーソリティが失敗した原因は何だったのだろうか。第一に、委員長の解決する熱意が足りなかったことと、未完成の学問を教える側の未熟さにあったと思う。いや待てよ、失敗など、誰でもするし反省もする。そもそも、失敗学などあるのだろうか?熟々考えると畑村教授の存在自体が無意味に思えてきた。
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