選手団4200人が集い第74回国民体育大会(いきいき茨城ゆめ国体2019)が始まった。国体は戦後早々に始まり、各都道府県が持ち回る方式で開催さてきた。戦後の復興を勢いづけるためスポーツ基本法に定められた。確かに全国を一巡した頃までは、スポーツ自体の振興、スポーツ施設の整備に大きな役割を果たしたと思う。でも2巡目の中盤に入り、その価値は変質している。最近でこそ減ってきたが、主催県が優勝するのが慣わしだった。如何にもヤラセの雰囲気が漂っている。国体は当初の目的は達成した。開催県にとっても負担が大きい。だが、今でも存続しているのは利権があるからなのだろう。そろそろ幕を閉じて新たな道を目指すべきだろうと思う。ところが、茨城国体では何とeスポーツが加わった。若者を中心に流行っているネットゲームだ。正確には国体の正式競技ではなく、茨城国体の文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019IBARAKI」の競技と位置付けされている。全ての老若男女がスポーツを楽しめるとの謳い文句だが、スポーツではない。単なる客寄せパンダに映る。これが悪しき先例となり、国体は益々変質するかもしれない。国体存続可否の議論が必要だ。
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