金沢国税局の税務調査で、関西電力の重役たちが福井県高浜町の元助役から原発工事のキックバックとして金品を受け取っていたことが判明した。金の流れはこうだ。関電が原発工事を高浜町の建設会社に発注し、元助役がその手数料として建設会社から3億円をもらい、元助役は関電重役たちに1.8億円を提供していたというもの。まさに原発マネーだ。これまでは原発マネーは政治家に流れているというのが常識だった。だが、関電本体にまで環流していたとは、まさに驚きだ。事これに極まれりということだ。電力料金は法律で総括原価方式になっている。総括原価方式とは、簡単に言うと「電力料金はコストに利益を加えたもの」だ。原子力にいくらお金をかけても電力料金で回収出来る。大型投資をすればするほどお金が回るということだ。原子力という甘い蜜に群がったのが政治家だった。一時は東電などが政治家を養い、落選者の処遇なども世話していたという。お金の流れが、政治家から電力会社重役に移ったということは、腐敗が進んで毒素をまき散らし始めたということだと思う。原発は害あって益無しだということは間違いない。
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