かんぽ生命保険の不正販売問題を追及したNHK番組「クローズアップ現代+」に対し、日本郵政がクレームをつけた顛末。4万件超の不正販売をしたあの日本郵政が、何とNHKに対し「犯罪的営業を組織ぐるみでやっている印象を与える」として謝罪を要求した。呼びつけられた担当者は「会長に番組編成の責任は無い」と返答したが、日本郵政は「ガバナンスの欠如だ」として反撃に出た。日本郵政がNHK経営委員会に必要な措置を要求し、NHK会長には動画削除とガバナンスの説明を要求した。これを受けNHK経営委員会はNHK会長を厳重注意し、会長は続編の放送を延期し、インターネット動画2本を削除した。でも、番組側は取材を続け、郵政グループ3社の社長が不正販売を謝罪した今年7月に続編を放送した。会長への厳重注意は異例だ。関係者は、日本郵政の行為は現場への圧力であり、経営委の厳重注意は個別番組への介入を禁じる放送法に抵触していると批判している。顛末はこれで終わらない。これからが顛末だ。高市総務相は「介入ではない」と言い出した。でも、続編を延期させたり、動画を削除させたのだから明らかに介入だ。高市が間違っている。でも安倍政権の強弁に較べれば、高市にとっては介入とは映らないのかもしれない。NHKの介入問題よりも安倍政権が強弁で突っ走っていることが恐ろしく感じる。
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