環境相に就任した進次郎が早速やらかした。原田前環境相の「トリチウムは海洋放出しかない」発言に対し「環境省の所管外だが、福島の人の心を傷つけてしまったことを謝罪する」と海洋放出否定の第一声を発した。これには2つの間違いがある。一つは、放射能汚染問題を所管外と認識していること。現在は経産省で検討しているが、実際は環境省の最大の課題と言える。「所管外」とは脳天気過ぎる。もう一つはトリチウムに対する認識不足だ。現代技術でトリチウムを除去する手段は存在しない。だから世界中の原発施設は希釈して海洋放出している。海洋放出を含め、あらゆる手段を検討すると言うべきだった。海洋放出の可能性を断ってしまったのは最大の失策と言える。一方千葉では台風被害による停電が続いている。復旧には遅い所で20日間もかかるという。ところが、東電は当初2~3日で復旧すると発表した。この発表が初動を遅らせ、現場を混乱させている。東電に発表を急かせたのは世耕経産相とのこと。実情に合わない楽観的な見通しを発表したことが住民を疲弊させている。世耕も東電も危機管理意識ゼロということか。
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