WTO理事会で、日本と韓国が半導体材料の対韓輸出規制を巡り討議した。韓国は、元徴用工などの歴史問題を経済問題にすり替えるのは不当だと抗議し、日本は、戦略物質が韓国経由で第三国に流出しているので安全保障上輸出規制したと主張した。しかし、第三者からの意見は無く、韓国も日本も自国の主張が認められたと報道している。世界の常識として、国際法は国内法より優先するので、既に解決済みの元徴用工問題や慰安婦問題を蒸し返すのは韓国に非があることは間違いない。一方、韓国が第三国に流出させているのも事実だから、日本の主張も、一応筋は通っている。でも、元徴用工問題の報復であることは間違いない。その点、韓国の主張は正しいと思う。日本は韓国をホワイト国から外すことを閣議決定する方針を決めた。初期の輸出規制を含めホワイト国から外すことは、日本にとって良いことなのだろうか。経済という棍棒で暴れ回っているのがトランプだ。歴史問題を経済という棍棒で解決を図ろうとしているのが日本だ。先にG20で自由貿易の保護を訴えたのが安倍だ。その安倍がトランプの真似をして自由貿易の破壊をする。国内では対韓国制裁が支持されているが、海外では日本による自由貿易の破壊が非難されている。このまま進めば、日本は世界の孤児になるかもしれない。歴史問題は歴史問題として、流出は流出として、解決を図るべきだと思う。
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