陸上・日本選手権男子100m決勝でサニブラウンが大会新記録となる10秒02で圧勝した。サニブラウンはガーナ人の父親と日本人の母親の血を継ぐハーフの日本人。「勝ったのは本人の努力ではなくハーフだから」の心なき声がある。実は自分も内心はそう感じていた。ところが、他の参加者や陸連関係者のコメントは全く違う。強さの秘密はハーフからではなく強靱なメンタリティーだと言う。確かに日本人離れした長い手足と筋肉のつきやすい肉体は黒人ハーフアスリート特有のものだが、それだけではあのレベルには絶対に到達しないと言う。優勝を祝してサニブラウンの米国修行の映像が流れている。陸上短距離にとって米国は超先進国だ。日本の指導者が米国留学を薦め、本人も渡米を決断し、優れた指導者にも巡り会えたようだ。環境が揃い、本人の素質と努力が加わり、開花した。本人は日本一になったことで満足はしていない。まだまだ改良すべきところがあると前向きだ。未来への力を感じる。明日の200m決勝でも期待が持てる。是非とも世界に羽ばたいてほしいものだと願う。
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