土曜夜の「ブラタモリ」が面白い。いつの間にか138回目に達し長寿番組になった。面白さの根源は、取っ付きにくいマニアックな地球科学が対象なのに、身近な自然環境を題材に、分かり易く正確に、かつストーリー性を持って構成しているからなのだろう。番組のスタッフたちが相当下調べしていることを感じ取ることが出来るのも魅力の一つだ。幕張メッセで毎年開催される「日本地球惑星科学連合大会」は国内外の地球科学者が勢揃いする一大イベントだ。参加者は8千人超にも及ぶ。今年は何とパブリックセッションで「ブラタモリの探究」が開催されたという。地球科学者たちは「ブラタモリ」のディープなファンらしい。子供の頃、学校で地理や理科を習ったが、覚えることばかりで面白いとは思わなかった。もし、当時地理をブラタモリのように教えてくれたら、その道に進む子供たちがもっと増えたに違いない。今の子は「ブラタモリ」があってラッキーだと思う。「ブラタモリ」の凄さは、地球科学を専門家の手の内から一般庶民に解き放ったことだといえると思う。
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