香港の100万人デモが功を奏した。中国政府は、香港政府が逃亡犯条例改正案の審議を無期限に延期すると発表したことを容認した。まずは目出度しだ。台湾で殺人事件を起こした香港人が香港に逃げ帰り、台湾当局の訴追を免れたのがきっかけになり、逃亡犯条例の改正が俎上に載った。改正案だと犯罪容疑者の身柄を台湾だけでなく中国本土に引き渡すことも出来るようになる。一見改正のように見えるが、問題は引き渡し先に中国が含まれていることだ。中国政府による乱用の恐れがある。と言うよりは、間違いなく乱用する。香港にいて中国政府の意に反する者は、悉く逮捕され中国で裁かれることになる可能性は100%になる。一方、中国は香港の自治を50年間認めている。まだ15年残っている。一国二制度の終焉には早過ぎる。そこで香港住民による決死の反対デモが繰り広げられることになったのだろう。中国政府が容認した理由は、G20で非難されるのを避けるためだと言われている。でも自分はそうは思わない。13億人の中国の長といえども、100万人のデモには敵わないということだと思う。頑張れ、100万人の香港人。
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