岸記念体育会館が取り壊され、新国立競技場の隣に新設されるとのこと。その名が「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」と名付けられ、オリンピック委員会の新拠点になるようだ。今から半世紀以上も前の大学生の時、洋弓部のマネージャーをしていた関係で学連会議出席のため岸記念体育会館に行ったことがある。1964年の東京五輪の時にお茶の水から代々木に移設されたが、その当時から古臭い建物だった。1940年に岸清一体育協会会長の寄付で建設されたという。もう80年も前のことだ。老朽化している訳だ。2020年東京五輪の潤沢な予算のお零れを頂戴して、目出度く新設の運びとなったのだろう。アマチュアスポーツ界はお金に窮しているいるから、五輪予算の流用も肯ける。まずは良しとしよう。だが、問題は入居する各種スポーツの協会だ。体育協会にしろボクシング協会にしろレスリング協会にしろ、その道のボスがのさばり協会を牛耳っている。入居の前に、体質改善を実行するための踏み絵を強制する方策は無いものだろうか。新しい器には新しい酒を注ぐものだ。
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