テレビ番組「池の水ぜんぶ抜く大作戦」の視聴率が急降下しているとのこと。当初は斬新的な切り口が受けたがマンネリ化したようだ。在来種が外来種に駆逐されている、このままでは日本古来の種が絶滅してしまう、外来種は悪行の限りを尽くす、成敗しなければ、という考えが根底にあるようだ。普段見えないものが見える好奇心、心をくすぐる勧善懲悪、掃除後の清爽感等が視聴者に受けた要因なのだろう。井の頭公園では、池の水を抜いて底を天日干しする「かいぼり」を繰り返した後、ブラックバスとブルーギルが全くいなくなったとか。自然保護に取り組むNPO法人は、成果に自信を得て自慢している。でも、自分は清涼感は覚えるが、勧善懲悪だとは思わない。生態系は常に動いている。在来種が今存在するのは、過去に生態系が動いてきた結果だ。これからも動き続ける。だから、元々過去未来も不動の在来種などある訳がないのだ。この問題は人種にも当てはまる。現代でも純粋な日本人など存在しない。祖先は東南アジアや大陸からやって来た。そしていま移民を受け容れるかが問題になりつつある。答えは明白だ。生態系は動き続けているのだから。
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