今夕、憲政史上初となる「退位礼正殿の儀」が行われ、天皇陛下は「平成の国民に感謝し、令和の安寧と幸せを祈る」と述べられた。マスコミは、今上天皇のこれまでの逸話を盛り沢山に放映している。懐かしくもあり、ご苦労様という気持ちになる。確かに「平成という時代」は終わったと実感する。でも自分が感じるのは振り返りではない。「一つの区切りがついた」ということだ。昭和が悪かったという訳ではない。平成が良かったという訳でもない。令和が良くなるという希望でもない。世界に唯一日本だけに存続する元号改元は、国民の心をリセットすることに意味があると思う。平成時代には国内だけでも、バブルの崩壊、自然災害の多発、原発事故、WINDOWS95、2000年問題、消費増税、リーマンショック、iPS細胞、政治の腐敗等々色々あった。誰もが皆この荒波に揉まれてきたのだが、生き延びている。問題は大きいが、大した事ではない。大切な事は、こんな荒波でも誰もが乗り越えられるという経験から生まれた自信だと思う。これを区切りに、更なる困難に立ち向かう精神を養えば、我らに敵無しだと思う。日本の未来は明るいと我が心をリセットした。
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