武田薬品が欧州で成功報酬型の販売方式を採用するとのニュース。成功報酬型とは、高額な新薬を投与して効果が無ければ薬代を返金するシステム。最近の医薬の進歩は著しい。これまで難病とされていた病気が薬で治る時代になってきた。だが、新薬は高価だ。全てを保険適用すれば保険制度自体が潰れてしまう。英国では国全体の医療費を決め、薬価は製薬会社が決める。費用対効果を重視し、高額な薬は保険適用せずに成功報酬制度にのせる。ノバルティスの白血病治療薬もギリアド・サイエンシズのC型肝炎薬もこの制度を採用している。武田は700万円のクローン病治療薬を欧州でこの制度にのせる。日本の製薬会社がこの制度を採用するのは初めてとのこと。日本は政府が薬価を決めるため、成功報酬制度は議論にも上らない。でも武田の動きが一石を投じるかもしれない。一考すべき制度だと思う。もっとも、武田の売り上げの海外比率は9割。日本に拘っていては成長は望めないということか。
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