日本の調査団が歴史を覆す発見をしたかもしれないとのニュース。鉄の歴史だ。人類の歴史は道具の進歩により繁栄が左右されることが証明されている。定説では鉄を発明したのはヒッタイトだとされている。それまでの青銅器時代から鉄器時代へと変革を起こした。その結果、今のトルコの位置にあったヒッタイトは、高度な製鉄技術でメソポタミアを征服したという。今から3200年前頃の話だ。その後、突然ヒッタイト帝国は滅亡する。滅亡の原因は、海の民説とか食糧難とか言われているが、余りハッキリしていない。今回の発見は、ヒッタイトよりも1000年前に鉄が存在していたという事実だ。ヒッタイトよりも1000年前に鉄を製造していた民族が存在していたというのだ。勿論、ヒッタイトの1000年前には青銅すらも存在していなかったに違いない。と言うことは、歴史の進歩は、物質の発明ではなく物質の有効利用だということだ。だから、歴史は面白い。新たな事実が発見される度、歴史は塗り替えされることになる。子供の頃、考古学者になりたいという夢があった。もし、その道に進んでいたら、今自分は何をしているのだろうかと思う。夢は果てしない。
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